企業が太陽光発電を導入することにはさまざまなメリットがあります。

電気料金など、光熱費の削減

太陽光発電の直接的なメリットは、やはり、自社で電気を生み出すことで、 電力会社から買う電力量を減らせること。結果、光熱費をぐっと抑えることができます。
自ら生み出した電気を使うというだけでなく、 生み出した電気を電力会社に買い取ってもらうこともできますから、 新たな収益源とすることも可能です。

遮熱効果による空調負荷、コストの低減

意外と知られていないメリットとして、空調の負荷軽減ということがあります。
太陽光発電のための太陽光パネルは、通常、日照量の多い屋根に設置します。

これにより建物に直接届く日照が遮られ、 直射日光による建物内の気温上昇が抑えられるという効果があるのです。

結果、特に夏期など空調の必要性が高くなる時期に、 空調の負荷を下げることができます。
空調の負荷が低減することで、CO2排出削減や省エネルギーはもちろん、 光熱費抑制の効果を期待できます。

工場立地法改正で、
土地の有効活用が可能に

工場を新設・増設する企業に発生するメリットです。
工場立地法では、工場を新設・増設する際には 生産施設面積の上限と、 緑地など環境施設面積の比率が定められています。

このため、敷地面積の一部を緑地などにしなくてはならず、 これは環境への貢献という意味ではよいのですが、 生産面ではどうしても設備に使える面積が制限 されるということになっていました。

平成22年の工場立地法の法改正により、 太陽光発電施設も環境設備として認められるようになりました。
屋上などに設置した太陽光パネルなどの面積を環境施設面積に算入できるため、 これにより、敷地を今まで以上に有効に活用できるようになります。

遊休地や未利用地の活用

前述の、工場敷地の利用などと同様に、社屋の屋上や、 現在は特に活用されていない土地などにも、 太陽光発電施設を設置することで有効活用することができます。

設備投資を回収してしまえば、あとは利益を生み続けます。
屋上など、特に使途がなかった部分を利益を生む場所に変えることができれば、 まったくのゼロから新たなメリットが生まれたことになります。

社会的貢献

電力不足対策として

震災以降の全国的な電力不足は、 現在の日本が直面している大きな社会的課題です。 すべての企業・個人に協力がもとめられているなか、 太陽光発電によって一企業として、 日本の電力不足に 直接的な社会的貢献を果たすことができます。

売電による収入だけでなく、 社会に貢献しているという事実も、 かけがえのないメリットではないでしょうか。

CO2の削減

太陽光発電がこれほど注目されているのは、非常にクリーンなエネルギーだからです。
太陽光発電の設備は燃料を必要とせず、当然、CO2を排出することもありません。

CO2排出量の削減も、世界的に取り組まなくてはならない問題。
太陽光発電の普及・促進は、CO2排出量削減に貢献する一歩となるのです。

CSR(企業の社会的責任)を
果たす企業としてアピール

今、企業の社会的責任(CSR)が求められています。
前述したように、CO2の削減や電力不足への貢献など、 太陽光発電の導入推進は環境問題や社会的課題への 前向きな取り組みです。

企業が果たすべきCSRに向き合っていることの、 具体的な証拠であると言えるでしょう。
環境問題の面でCSRを果たしている企業を評価するものとして、 「グリーン電力証書」という制度もあります。

証書を取得すると、企業のWebサイトや 製品パッケージなどにその証明を表示できるようになり、 CSRを果たしている企業としてのアピールとなります。