太陽の光を利用して電気をつくる、それが太陽光発電です。
太陽光発電の原理は、シリコン半導体等に光をあてると
電気が発生するという性質を利用しています。
太陽光発電システムの定格出力1kWあたり、
年間およそ1000kWhの電力を発電します。
全量配線太陽光発電のしくみを
もうすこし詳しく見てみましょう。
太陽電池には、
N型半導体とP型半導体のふたつの層があります。
この半導体の間にはプラスとマイナスの電位差があります。
光のない状態では、ここに電気は流れていませんが、
光があたるとP型半導体のマイナス電子が
N型半導体プラスのホールに移ります。
すると不安定になったN型半導体の自由電子マイナスが
導線を伝ってP型半導体に向かって移動することにより、
電流が流れるというのが基本的なしくみです。
そもそも太陽光発電とは
買取価格と期間の適用時期
※売電のためには、2つの契約を締結する必要があります。
特定契約:電力会社に電気を売電するための契約、設置地域以外の電力会社とも締結可能(複数も可)
接続契約:発電した電気を電力系統に流すための契約、設置地域の管轄電力会社とのみ締結可能
太陽電池設置における物件側確認事項
必要面積
システム構成例
システム容量別必要事項
太陽電池の種類
太陽電池は材料や構造等によっていくつかの種類があります。
まず、材料がシリコン系か化合物系かによって大きく分かれます。
シリコン系は結晶系と非結晶系に分けられ、結晶系には単結晶と多結晶があります。
代表的な種類について、特徴を見てみましょう。
単結晶シリコン
もっとも古くから利用されているタイプの太陽電池です。
太陽光を電気に変換する変換効率は高めですが、多くの高純度シリコンを必要とするため、
製造コストが高くなるのが難点です。
多結晶シリコン
結晶の粒が小さなシリコンを使った太陽電池です。
単結晶シリコン太陽電池と比べると面積あたりの発電効率・変換効率は劣るのですが、
価格が安いというメリットがあります。
アモルファスシリコン
薄膜シリコン太陽電池の一種です。
室内用電卓などに利用されていましたが、近年、屋外用太陽電池としても改良・実用化されています。
少ない材料で製造でき、低コストで大量生産が可能です。変換効率は劣ります。
HIT太陽電池
単結晶シリコン太陽電池とアモルファスシリコン太陽電池を組み合わせたハイブリッドタイプの太陽電池です。
温度特性(高温になったとき発電能力が低下する太陽電池の特性が抑えられていること)も
良く発電効率も高いため注目されていますが、現在のところもっとも価格の高い太陽電池です。
ガリウム砒素系
化合物系の太陽電池の代表的なもので、放射線に強いため、おもに人工衛星など宇宙用に使用されています。
CIS
主成分に銅・インジウム・セレンを用いており、その頭文字をとってCISと呼ばれる、新世代の太陽電池です。
薄膜系太陽電池のなかではもっとも変換効率が高いことが強みです。
シリコン系に比べると、薄膜系太陽電池は厚みを100分の1と非常に薄く、製品の軽量化に役立っています。